さらり

それなりに働いてそれなりに歳を重ねた30代女が思うこと

#雨の日の思い出

今週のお題「雨の日の過ごし方」

どう過ごすも何も、雨でも雪でも仕事に行かないといけないのは変わらないんですよね、勤め人の悲しさ。よく『雨の日にテンション上がるように傘はお気に入りのものを♡』みたいな声も見るけど傘に金をかける趣味はない。しかしビニール傘にした途端盗られる確率が格段に上がるので福岡出張の時に急に雨に降られて歯噛みしながら買った紺色の傘を使うことだけは意識しています。

お題とは少し離れるけど、雨の日で思い出すことと言えば大学時代の最後の公式戦のこと。
サッカー部のマネージャーをしていました。最後の公式戦、ちょっとだけ格上のチームが相手で、我がチームは負けました。大敗ではないけれど、惜敗というほどでもなかったような記憶がある。うちは監督なんていなくて、自分たちで一から十まで何もかもしなくてはいけなくて、部員は20人足らずなのに女子マネだけ8人もいて、本当、愛おしく変な部活でした。
最後のハーフタイムが終わって、もうベンチのあるテントの中になんて引っ込んでいられなくて、雨に濡れながらずっと声を出していました。相手チームからしたら嫌だっただろうな、戦術も知らないような女子マネがちょっとそれっぽいことを指示する声が聞こえる試合なんて。

負けて、肩を落として戻ってくる選手たちの前で泣くこともできず、当時からお姉さんポジションにいた私はタオルをバッサバッサと彼らの頭に投げることしかできず。
あの時の私は、泣きたかったんだろうか。自分が試合に出てるわけでもないのに悔しがって、というかそもそもマネージャーの仕事すら3年次からしかやってないから『いいとこ』ばっかり取っていって、気がつけばちょっといいポジションに収まって、って今でも思う。

けれどまあ、楽しかったんですよね、あの時。『支えてる!』って自己欲求は満たされていたし、たまたまその年1年がたくさん入ってきて、2年も出戻りだの中途入部だのがたくさんいて、慕ってくれていて。
今はすっかり没交渉になってしまったけれど、みんな元気にしててくれたら、あの時泣けなかった私が報われる気がします。