さらり

それなりに働いてそれなりに歳を重ねた30代女が思うこと

#私のお部屋

今週のお題「お部屋自慢」

自慢じゃないけど、一人暮らしにしては広めの部屋に住んでいる。本当に自慢じゃないし自慢にもなりやしないけど。

会社まで乗り換え無しで約30分、駅から家、会社までの道のりを含めると約45分。和室6畳、洋室6畳、キッチン7.5畳、BT別の築28年のマンションを見つけたのは本当に偶然だった。4年前の秋たまたま問い合わせていた部屋が内見のタイミングで他の人に取られてしまい、どこまで妥協できるかを不動産屋とかけひきしながら見つけたのがこの家だった。
『2階以上』という条件以外は私の提示した条件を全部クリアしていて、半年くらい借り手が付いていなかったという理由で家賃が1.5万下がった。ついでに1ヶ月フリーレントもしてくれた。やっぱり引っ越すなら夏から秋だなという実感を持ってしまったので親しい人らには春には絶対引っ越すなと口を酸っぱくしてよく言っている。

本当は、もう一つ隣の駅を借りる予定だった。前に勤めていた会社の最寄り路線の始発駅だったから。けれどその駅には条件に当てはまる物件はまったくなくて、妥協して妥協して選んだのが今の家だ。
2部屋ある家に住みたかったのは広く暮らしたかったというのと、もう一つ、当時付き合っていた人と将来的一緒に暮らしても手狭でないところに住みたいと考えていたからだ。彼は体格のいい人だったから、自分一人で住むなら1LDKや広めの1Rという選択肢もあったけど敢えて2DKにした。和室はフローリングに張り替えますよと言われたけれど、寝室にするつもりだったし障子の風合いも嫌いじゃなかったのでそのままで、とお断りした。

この家に住み始めてから、色んなことが変わった。前の家の近くにはスーパーが1件あるだけで飲食店はほとんど無かったけれど、この街にはなんでもある。ラーメン、中華、カレー、パン屋さん、とんかつ、定食屋、お惣菜、パティスリー。ついでに、八百屋も飲み屋も。大好きなイタリアンだけまだ開拓できてないけれど、それでも毎日何かを食べるのに困ることはない。コンビニ飯になってしまうのは150%私の怠惰のせいだ。
大きなスーパーから小さなスーパーまで、それにドラッグストアもたくさんある。遅くまで開いている本屋さんも、整骨院やマッサージ店も、ちょっとした贈り物を買えるようなお店もある。それでいて商店街のおじちゃんおばちゃんは優しいし、スーパーの店員さんすらも優しい。元々私は田舎の育ちなので、そういう小さな会話が嬉しいし、ちゃんと都会なのにそこそこ下町感があるところがとても居心地いい。

そしてもう二つ。前の会社を辞め、そして付き合っていた人とは婚約破棄をした。結果的に隣町に住んでいたら今の会社までは面倒くさい通い方をしなければならなかったし、もし結婚していたら一人でも若干手狭になってきたこの家に二人で暮らしていただろう。ちょっと想像しただけで息苦しい(、と思う辺り私は結婚に向いてないんだろうなと思うけれどそれはまた別の機会に)

環境が変わると、自分も変わっていく。それは自分がこれまで生きてきた中で学んできたことの1つだ。私はきっと、この『家』に変えられた。手放す勇気を、捨てる快感を、覚えてしまったのだ。

※余談だが、この間うちに遊びに来た母親に『あんたは立体的に収納ができない!』と怒られた。30超えてガチで怒られるとは…と思わず笑ってしまった。笑